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中国大陸から眺めた日本列島(アベノミクスその1編)(2/04)

 

 吾輩は中国人、名前はまだない。現在、中国は春節(中国のお正月)、私も故郷の北京でこれを書いている。

 北京とはいっても空港から約2時間、青空が輝き、マスクはいらない。中国抗日戦争の激戦地が近く、戦争の傷跡が今も残るものの、国民党の抗日戦争は、つい最近まで中国の歴史からも抹殺されていた。

 本日の題材はアベノミクス(その1)。
 まずは経済の「そもそも論」から・・・
 大胆に言えば、世界経済はバブルで成り立っている。要するに印刷機でお札を刷っている。景気が悪くなると、各国共にバブル戦略に走り、景気が回復する頃には国中にお金が溢れる。

 でもお札を刷るだけで経済が抜本的に改善するはずも無い。そしてまた景気が悪くなると、お金は余っているのにまたお札を刷る。そして経済は、バブルとバブル崩壊をジェットコースターのように繰り返し、その度に巨額の資金が産み出される。

  経済学の理論では、巨額の資金が積み重なれば、インフレが発生する。でも局地的にはインフレが発生しているが、世界全体では何とかなっている。

 中国はインフレ状態でも、日本はつい昨年まで、デフレに苦しんでいた。何故だろうか?

 一つは資金量が増加した分、新たな資金ニーズが産み出されている。たとえば日本国内では膨大な国債が発行され、これがなんと、金融的には無リスク資産と強弁、この国債を裏付けに数々の先端的な金融商品が産み出されている。こんなことを繰り返すうちに、実態経済よりも金融経済のウェートが大きくなる。

 米国を中心に世界では、こんなことが日本以上のスピードで展開されている。

 膨大な日本円が国境を越え、ユーロ円などと呼ばれ、運用先を求め世界を彷徨っている。

 もう一つは、一国でお札が刷れなくなると、各国は連携して印刷機を回している。前回の日本のバブルも、ドル印刷機が限界を迎え、円の印刷を止められなかった、という面がある。

 少なくともこれは、中国では常識だ。印刷するのは円でも、円は為替市場を通していつでもドルに交換できる。米国の印刷機が限界を迎えると、日本が印刷刷ることで、米国は目先の信用失墜を気にせずに、麻薬を打ち続ける事ができる。
 
 順番にお札を印刷していると次第に、本当はどこが一番危ないのか、誰も分からなくなってしまう。

  経済学は一国単位で語られるが、経済実態は世界全体に影響している。

 日本のバブルを徹底的に研究した中国も、2008年には人類史上最大の規模で、人民元の印刷機を回してしまう。

 <次回予告>

 中国は日本の失敗を徹底的に研究しながら、自ら同じ罠に嵌る。そして、日本は自らの失敗、中国の失敗に学ばず、再びバブルの甘い誘惑に飛びついたことを記す。




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