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中国大陸から眺めた日本列島(アベノミクスその2編)(2/18)

 

 吾輩は中国人、名前はまだない。現在、中国は春節(中国のお正月)も明け、私は故郷の北京でこれを書いている。北京とはいっても空港から約2時間、青空が輝き、マスクはいらない。

 中国抗日戦争の激戦地が近く、戦争の傷跡が今も残るものの、国民党の抗日戦争は、つい最近まで中国の歴史からも抹殺されていた。

  本日の題材もアベノミクス(その2)。

 日本のバブルを徹底的に研究した中国も、2008年には人類史上最大の規模で、人民元の印刷機を回してしまう。米国・EUは信用を失墜、日本はデフレ、世界経済が禁断症状を見せていた。東西冷戦時代の旧ソ連圏の経済は、ほぼ西側と分離していた。

 中国は、一定程度の鎖国化はしているものの、日本と共に最大の米国債の保有国でもあり、大まかには世界経済に組み込まれており、世界経済の崩壊を座視でき無かった。

  さらに言えば、麻薬の効果は、当事国が一番享受できる。国家破綻の恐れはあるものの、既得権益層にはこれほど美味しい話はない。皆が喜び、敵を作らずに利権が膨らむ。日本すら敵に回す必要がない。

 総主流派体制を取り、細心の派閥均衡政治を推進する当時の政権にとって、バブルの誘惑はあまりにも甘かった。

 中国は日本の失敗を徹底的に研究しながら、自ら同じ罠に嵌ってしまった。 現在の中国の経済政策・リコノミクスの本質は、バブルの負の遺産の一掃だ。李克強首相は経済の専門家だが、先日、経済戦略の司令塔は習近平総書記が担う事が決まる。

 この人事を簡単に説明すると、お札を刷ればバブルは起きるが、バブル崩壊は経済だけでは解決できないのだ。

 麻薬切れに伴う禁断症状が発生すると、被害を受ける既得権益層の突き上げが激しさを増す。社会構造が流動化し、各勢力間で生きるか死ぬかの対決が始まる。

 日本は自らの失敗、中国の失敗に学ばず、再びバブルの甘い誘惑に飛びついた。中国、ユーロは印刷機を回す余力が無く、米国の印刷機も悲鳴を上げている。

 中国も日本も、不健全な金融資本主義から必死に距離を置いてはきたものの、世界経済の一体化が促進する今日、最後は逃げられない。

  新たなバブルを前に、日本の識者は壮大な大相場を予想する声と、世界経済の崩壊を予想する声とに分かれている。資本主義がバブルとバブル崩壊を繰り返す以上、ある意味ではどちらも当たっている。




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