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第一勧銀、宮崎元会長が自殺。合併後一体化の功労者(4/29)

 

 1997年6月29日に宮崎邦次元頭取は自殺しました。

 ここに、及川幹雄被告を現場責任者として行った、現在も続く旧第一勧業銀行派閥の所業の根源があります。

 毎週、過去のメディア媒体の記事を読みながら、自殺した宮崎邦次元頭取の望んでいた、自らの死を契機にし、スッキリした形にして素晴らしい銀行にしてほしいという事案とは何だったのかを、皆様と考察していきたいと思います。

 今週は、1997年7月4日のニッキンの記事の「第一勧銀、宮崎元会長が自殺。合併後一体化の功労者」です。

  第一勧銀、宮崎元会長が自殺。合併後一体化の功労者

 第一勧業銀行の宮崎邦次前相談役・元会長(67)が6月29日朝、東京都三鷹市大沢の自宅で自殺を図り、17時59分、同市新川の杏林大学医学部付属病院で死去した。

 88年6月から92年4月まで頭取、96年4月まで会長として合併後の行内一体化に尽力し、別け隔てのない“気配りの人”として親しまれていた宮崎前相談役の突然の死は、行内外に大きな衝撃を与えている。

 宮崎前相談役は、総会屋への利益供与事件で27日から奥田正司前会長とともに参考人として東京地検特捜部の事情聴取を受け、28日は午後から約8時間の聴取を終えて深夜に帰宅。

 29日も聴取の予定だったが、朝8時半ごろ、自宅2階の書斎兼寝室で首吊り自殺を図っているところを浩代夫人(62)が見つけたもの。

 一一九番通報で宮崎前相談役が運び込まれた病院には、急を聞いて近藤克彦前頭取、杉田力之頭取、広報部幹部ら銀行関係者が駆けつけたが、呼吸不全による意識不明のまま帰らぬ人となった。

 通夜、葬儀、告別式とも故人と遺族の強い意思によって親族だけで行われることになり、銀行としてもその意向に従うことにした。

 ただ、故人の生前を慕って銀行に弔問に訪れる客も多いため、本店では30日から3日間、1階本館側玄関に弔問受付を設け、名刺を受けた。

 各支店でも弔問を受け付けた。 奥田前会長、近藤前頭取、杉田頭取と家族あての遺書があり、銀行関係者あての遺書の中で「6月13日の相談役退任の日に身をもって責任を全うする決意をいたしました」と、約2週間前の13日に既に自殺を決意していたことを明らかにしている。

 その遺書は29日朝、全店にファクシミリ送信するとともにマスコミにも公開された。

 杉田頭取は「大変悩んだが、ご本人のお心を傷つけることにならないと信じ、ご遺族のご了解を得てあえてお話した」としている。

 東京地検特捜部による第一勧銀に対する捜査は、5月20日の本店などの家宅捜索に始まり、6月13日までに10人の元・現幹部が逮捕された。

 さらに特捜部は、商法上の時効が及ばない92年の総会屋側への迂回融資に関連し当時の会長、頭取だった宮崎前相談役と奥田前会長の関与の有無について事情聴取を始めていた。

 宮崎前相談役の自殺は今後の捜査にも少なからず影響を与え、全容解明の長期化を予想する向きもある。

 利益供与事件の背景は、総会屋の小池隆一容疑者を同行に紹介した故・木島力也元現代評論社社長と、71年の第一勧銀誕生の一方の立役者である故井上薫元会長(旧第一銀頭取)との親密な関係が、歴代同行首脳の“呪縛”となり長年の間解けなかったため。

 宮崎前相談役は、75年5月から78年6月まで秘書役として井上元会長と故横田郁元頭取(71年10月−76年12月)、故西川正次郎元会長と村本周三元頭取(76年12月−82年6月)に仕えており、元出版社社長の影響力を目の当たりにしていたと、見られる。 その意味で、時効にならない総会屋への巨額融資で利益供与の疑惑を持たれ自殺に追い込まれた宮崎前相談役だけでなく、現在、逮捕されている元・前幹部10人も呪縛から逃れられなかった。

 26年にもわたりこうした関係が続き、表面化したのは、金融史上でも初めての事件。 私心のない気配りの人 宮崎前相談役は佐賀県出身で、九州大法学部を52年に卒業し旧第一銀行に入行、神戸支店次長、秘書室長、企画部長、常務・企画本部長、専務・営業本部長などを歴任。88年6月、合併後4人目の頭取に就任した。

 頭取在任中の91年に合併20周年を迎え、懸案だった人事部1本化を成し遂げて行内融和を図り、“最強の総合金融サービス機関=ベストバンク”をめざす体制整備に力を注いだ。

 また、旧第一銀と旧勧銀のたすき掛けで就任した会長・頭取が任期後そのまま相談役になる旧来の慣行を破って自ら会長となり、初の頭取・会長経験者となった。

 96年4月に取締役相談役となったが、「後進に取締役ポストを譲る」として、6月には取締役就任を固辞した。

 「自然体、誠実」を信条とし、私心やトップにありがちなおごりたかぶった態度は微塵もなく、謙虚な人柄は誰からも親しまれた。

 支店表彰の際、任期に応じて前任支店長を同席させたり、銀行関係者の葬儀では読経の最後まで席を立たないなど“気配りの人”だった。

 無類の映画狂で、週刊誌に映画評論を寄稿したこともある。

 訃報に接した本店行員は異口同音に、遺書の中の「スッキリした形で出発すれば素晴らしい銀行になると期待し確信しております」という言葉を噛みしめ、「何が何でもこの事態を乗り切って御霊に報いたい」と語った。

 杉田第一勧銀頭取、佐伯尚孝全銀協会長(三和銀頭取)のコメントは次の通り。 杉田頭取 余りにも痛々しい衝撃的なご不幸であります。

 ご遺族のお悲しみを考えると胸の張り裂ける思いであり、心からお悔やみ申し上げます。

 宮崎氏は長期にわたり当行の発展のために多大な足跡を残された方であり、誠に痛恨の極みであります。

 1連の事件の経過を宮崎氏は心に耐え難い痛みとして受け止められたものと思われます。

 全行員とともに心からご冥福をお祈りいたします。

 佐伯会長 大変驚くとともに、残念に思います。謹んで哀悼の意を表します。

 <代表佐藤昇のコメント>

 17年前の「呪縛」とやらが、現在も引き続き、継続して存在していることは、みずほ銀行内の旧第一勧業銀行派閥の及川幹雄被告の存在で、明らかであります。

 特捜部が、17年経った現在の今回こそ、銀行ぐるみの犯行の構図を徹底解明することを期待します。株主代表訴訟の行方と共に、今後の展開をお楽しみ下さい。  




 
林信秀(57才)頭取  旧富士銀行派閥  東京大学経済学部卒

 2014年3月28日に株主代表訴訟が提訴されました。林信秀頭取は、国際畑を歩み、国内での裏金作りスキームに一切タッチしていなかったので、消去法で頭取に選ばれたと推察いたします。何も知らないことは、一番強いことです。なので、この株主代表訴訟の係争を契機に、及川幹雄被告を現場責任者として行った、代々脈々と受継がれている裏金作りスキームの膿を出し切ることを望みます。

 
塚本隆史(63才)元頭取
旧第一勧業銀行派閥
京都大学法学部卒
既に辞任済
 
佐藤康博(61才)前頭取
旧日本興業銀行派閥
東京大学経済学部卒
既に辞任済
 
及川幹雄(50才)
旧第一勧業銀行派閥
日本大学法学部卒
未だ逮捕されず

及川幹雄被告からの着信履歴です。
みずほ銀行への及川幹雄被告からの伝言メッセージです。内容は「自首をする」と言ってますよ。代表佐藤昇    
 
佐藤昇(42才)
生涯無派閥
専修大学法学部卒
既にパンチドランカーでポンコツ済

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